顧客体験分析から得たインサイトの例
キューサイでは、Contentsquareのゾーニング分析やカスタマージャーニー分析などを用いてECサイトリニューアルのビフォー/アフターを比較していくなか、いくつものインサイトを獲得しています。ここではその3つを紹介します。
1.「ユーザーニーズを示す導線」は決して固定ではない
Contentsquareで旧サイトをゾーニング分析した際に、サードビューに配置していた「SALES&TRIAL」というキャンペーンコンテンツの情報ニーズが高いことが判明しました。
そこで、新サイトのトップページでは、そのサードビューのコンテンツをファーストビュー直下のセカンドビューに配置することにしました。
ところが、サードビューに移動した商品カテゴリへのリンクコンテンツ「CATEGORY」のクリック率が上昇し、セカンドビューに配置したキャンペーンコンテンツよりもコンバージョン率が上がる結果になりました。
2. 追加した検索機能は狙い通り機能しているか?
新サイトへのリニューアルにあたって、UX改善のために検索機能を追加しました。ところがContentsquareのゾーニング分析を用いると、追加した新機能は魅力度スコアにおいて、前述のセカンドビューに配置した「SALES&TRIAL」のキャンペーンコンテンツを下回り、十分にその価値が活用されていないことが分かりました。
しかし、さらに分析を進めると、検索コンテンツをクリックした後のコンバージョン率は高いことが判明しました。なかでも、「TREND TAG」内では、セカンドビューの「SALES&TRIAL」を上回るコンバージョン率を獲得できていました。
3. 実は、隠れた優良コンバージョンがある
検索機能コンテンツそのものの魅力度は十分とは言えず、改善の余地はありますが、コンテンツとマッチした顧客に対しては、高いコンバージョンを得られるという新たなインサイトを獲得できました。
このほかキューサイでは、ABテストにもContentsquareを活用しています。たとえば「SALES&TRIAL」と「CATEGORY」を入れ替えてABテストを実施しました。その後もさまざまな検証を継続していますが、下図のパターンAでは、リニューアル直後のオリジナル配置に比べて、コンバージョン率が0.92%改善しています。